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私、ビョーク歴は約10年、UA歴は約12年になります。ビョークをリアルタイムで聞き始めたのが「ホモジェニック」で、UAは「11」からです。

「ホモジェニック」を発表した97年、既にビョークは誰もが認めるアーティストで、今となっては90年代を象徴するアーティスト。「11」を発表した95年、UAはブレイクしたてで世間浸透していった頃でした。双方とも皆が認めるアーティストで、本能に従い常に進化する事を恐れない…真のアーティストです。

その軌跡は共通するものがあります。
両アーティストともに、自分のやりたい事はとことんやる。やりきってからまた原点にもどる、螺旋を描いています。ビョークで言ったら「ホモジェニック」以降の「ヴァスパタイン」「メダラ」。UAで言ったら「ターボ」以降の「泥棒」〜「Breathe」。
私が思うに、ビョーク「ホモジェニック」とUA「ターボ」でリスナーが抱いている範囲内でのやりたい事は終わり、それ以降はアーティスト本人がアート表現で追い求めたい姿勢を全面に出した時期かと…

そのスタートとして位置付けされるのが、ビョーク「ヴァスパタイン」とUA「泥棒」では無いでしょうか?多分皆さんも、この2枚を聴いた時、「何か新しい事が動き出した」と思われた人も多数いるでしょう。UAの「閃光」を聴いた時は、やっぱりUAスゴいと思ったし(この頃から自分で作曲)、ビョークもこれまでの路線をシフトチェンジしたな〜と思いました。

多分、これ以降の作品は両方ともセールス的には必ずしも成功しては無いと思いますが、まぁ〜しょうがない現象です。色々あって2007年、ビョークとUAは揃って、原点回帰的なアルバムをリリースしました。

ビョーク「VOLTA」、UA「GOLDEN GREEN」どちらも、アーティストとしての表現を追い求めたいと言う財産を感じさせる内容です。