広告は時代を映しだす鏡。日本の高度経済成長をなぞる広告表現の変遷。ピエ・ブックスから発行されている「日本の雑誌広告60s」「日本の雑誌広告70s」「日本の雑誌広告80s」の3冊でざざっとタイムトラベル! 当時の流行りや背景を知らないとわからない表現。コレって今じゃ絶対無理! さぁ、ご一緒にどうぞ>_<!

「日本の雑誌広告60s」

東京オリンピック(1964)、ビートルズ来日(1966)、ベトナム戦争勃発、日本が高度経済成長を謳歌した60年代。生活水準は豊かになりどんどん新しい商品が世に出てき始めた時代の広告表現はどうだったのでしょう? ビジュアル的な表現は印刷技術を差し引くと、今とあまり変わらないかな?とも感じます。現在が「より分かりやすく」という表現に向かっているからかな? 「こんな商品です!」とシンプルに広告している。広告の本質を忠実に表現している。私はまだまだ生まれてません。

「日本の雑誌広告70s」

沖縄返還(1972)、オイルショック(1973)、ベトナム戦争終結(1975)、60年代にくらべて商品も嗜好性を高めた70年代。その背景に若者を中心に細分化し始めた文化があったのではないでしょうか? 一部の新しい流れとして、商品の写真を一切載せない広告がでてきた(カルピス)。商品の認知ばかりではなくブランドイメージの表現にシフトした瞬間なのかな?と思った。なかなか勇気がいりますよね?

「日本の雑誌広告80s」

笑っていいともスタート(1982)、ファミリーコンピューター発売(1983)、チェルノブイリ事故(1986)、写ルンですブーム(1986)、ドラクエ3発売(1988)、広告のクリエイティブな世界で、イラストレーターやコピーライターの活躍が色濃く出ている時代です。よくコピーの時代と言われてますが、たしかに60年代、70年代に見られた説明的な文章が影をひそめ、大きな文字や一風変わったフォント+インパクトのあるビジュアルパターンが多く見られます。この辺りからパソコンの広告も出てくるみたいです。糸井さんの「くう ねる あそぶ」の記憶は鮮明にあるな〜 確か自分が小学生の時だ!

最後に…

キユーピーの広告は今も昔もずば抜けてクオリティーが高い!脱帽です。(>_<;) そして今も大好き! 90年代の出ないかな? DTP台頭の広告表現、まとめて見てみたい。

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