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最近は様々な事がますます細分化され価値観が多様化してきています。これまでは常識として縛られてきた部分が解放に向かっている。
とポジティブな側面でとらえてもよいでしょう。

無印良品の2006秋冬のカタログの冒頭にこんな文章が載ってました。
「真新しいマンション、キッチンやダイニングの間取りから照明の種類まであらかじめきめられたパッケージツアーのようなお仕着せの住まいから卒業して……」

今回の広告は、2006年カタログの内容を一歩進めた内容の考えかたです。リノベーションの概念を取り入れ、既存の間取りに否応なく合わせるのではなく、自分のスタイルで空間を自由に演出する。

この考えは、本当に基本的で当たり前なんでが、いざ部屋・家を借りたりしようと間取りを見ると一応のフォームしかないのです。その根底には戦後日本の社会変遷の歴史が深く関与しているからでしょう。時代にあわせて住空間が変わってきたでしょう。

そして、今日の多価値観時代。
これまでのような考えは1部で歪みを生んできています。そんな時にこのような広告。新しい教科書10「住まい」でも要は自分のスタイルに合わせて生活する事が大切と書いてあります。答えはそれぞれだと。美術館やギャラリーに行って、もしこの空間が自分の部屋だったらと思う事があります。

そう考えるときは、イマジネーションがスゴく湧いてくる。基本的にはじめから何もいらない。陽が入り、雨風をちゃんと防げ、水回りがしっかりしている建物があればよい。そして、必要な物は自然に空間に採り得れられる。

そんな展開をこれからも期待してます。