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去年、大阪のgrafのカフェに訪れた際、60年代、70年代の「暮しの手帖」を見る機会がありました。内容がとても充実しおり当時の世情がよく伝わってくるので、それ以降古本屋さんに行くだびにチェックするのがデフォルトになりました。個人的にはそんな中行われた「塩竈フォトフェスティバル」のフリーマーケット、いろいろと物色していると…アリました!60年代の「暮しの手帖」です。

コレがキモ?

「暮しの手帖」は、ほかの雑誌と決定的に異なる特徴を持っています。それは広告が一切ない事です。ローカルの小冊子などではあるかもしれませんが、全国に流通している雑誌では皆無でしょう。しかも今の「暮しの手帖」も引き続いてます。これはスゴい( ‘o’)b

広告がないってことは…

それって単に、目障りなページがなくて見やすい?という事。だけではありません。しっかりとした意見を公言できると言う事です。生活に根ざしている本誌はここが重要なポイントです。
例えば、実際に商品テストをして公平な視点で評価する人気コーナーの「買い物」。1960年秋号では、「ネガフィルムの映写機」「即席プリンの素」「冷蔵庫の自動霜取装置」などを徹底的に分析し講評しています。仮に関連した会社がスポンサーになっていたら成立しない企画ですね。

最近の「暮しの手帖」

2000年初頭「アルネ」や「クウネル」を始め、相次いで創刊されたスロー系の雑誌。10年たった今、そのピークを過ぎいくつかの雑誌(リンカラン・アルネなど)は役目を終え休刊して行きました。これらの雑誌たちはエコブームの”縁の下力持ち”的存在で、押しつけではない啓蒙として機能したと思います。その後、地方のミニコミ誌に受け継が良質の小冊子がたくさん生まれました。
そんな中、「暮しの手帖」は今も昔も季刊誌として続いています。弥太郎さんこれからもガンバってもらいたいです。