「日々色'08」193の写真集
写真展「日々色」今回もたくさんの方々に来て頂いております!さて、前回は展示についてちょこっと書いたのですが、今回は写真集についてちょこっと書いて行きます。
193は日々色において「展示写真」「写真集」「スライド×音楽」この3つをクリエイトします。写真集は展示以外の写真も見せたいな〜と思い、第1回目から始めました。
・初期は拡大コピーした写真をクリアファイルへ(1〜2回目)
・その後はより写真集自体のクオリティー(内容や装丁)を上げることに努めてきました。
手作りの写真集としては、前回でもう満足して「もうこれ以上やってもあまり意味を見いだせない」と思い、ちょっと別な角度から写真集と言うものを眺めてみました。
写真集の醍醐味って写真自体にもありますが、ページをめくる事でシーンがガラリと変る事にあると思うんです。勿論、いつも写真集を作るときは意図的に何らかのストーリーが生まれるように仕向けるのですが…今回はそんな事すらコチラのエゴかな〜。作り手と受け手のイメージは良くも悪くも一致はしないし〜。色々時間の無い中考えていたらある意味、どうでも良くなって(笑)結果以下のようなコンセプトにまとまりました。
☆写真集の表紙のコンセプトにはこう記しました。
「2点から見えてくる風景があります。それは互いに影響しあい、小さな世界を創ります。より断片化された写真と写真は、より抽象的な世界を創りあげ、見た人は無意識に関係を補完しようとすることでしょう。この順番も意図的に考えたものではありません。シャッフルする事で幾通りもの世界を見せてくれる…これがこの写真集のコンセプトです。」
実際見ないと、なんのこっちゃ!とお思いになるでしょう!
☆もっと噛み砕いて説明すると…
多分人間は、見開きでみる2枚の写真から勝手に創造性を働かせ、なんらかのストーリーを生み出そうとする事と思います。そしてこの写真集は1枚の写真を折って1ページとしてるので、見開きでは1/2×1/2の関係になります。このより断片化された1/2×1/2の写真は、より抽象的なイメージを作り上げ、受け手はより創造性を発揮させる事に…これは多分無意識で処理されている事と思うので、小難しく考えると言うイメージではなく、ぼんやりと感覚で感じる取る。と言ったニュアンスでしょうか?なので、ペラペラサクサク見てほしいです。見終わった後にひと映画でもみた感じなってくれれば…勿論ゆっくり楽しんでも良いのですが、それは2回目がおすすめです!
そしてこの写真集、最大の”キモ”がココ!
写真はただクリップで止めているだけなのでシャッフルが可能なのです。どういう効果が?→全ての写真をシャッフルする事によって、見開きの写真(1/2×1/2)のカップリングが異なる→つまり、意図しない小さなストーリーが新しく生まれると言う事です。その組み合わせは数えきれません!
と言う感じです。
百聞は一見に如かず!YouTubeに動画アップしたのでご覧あれ!さて11月1日、アップルストア仙台一番町でのスライド用の曲作らなくては!
そして!
※仙台経済新聞さんにて記事になりました!
http://sendai.keizai.biz/headline/328/
そんで最近の193の写真も載った(祝)
http://sendai.keizai.biz/photoflash/142/
写真展「日々色」
最初のコメントをどうぞ!
193さん
どうもご無沙汰しております。rikoです。
なんだか素敵な写真集ですね〜。写真全体に溢れる光がアンビエントな雰囲気で、とても癒されますね。
写真集という「媒体」は様々な表現が可能な素敵なコミュニケーションツールになるんだなぁ〜と改めて実感。
自分も最近は忙しくて写真がなかなか撮れない状況ですが、なんだか、また再び写真と親しくなりたい、そんな気持ちになってきましたね。
取り急ぎ、イベントお疲れさまです!笑
Rikoさん!
コメントありがとうございます!
たしかに忙しいと自分の時間を確保するのは難しいですよね!
こちらは、なんとか捻出です(笑)
Rikoさんもがんば!
なんか、デジタルの情報伝達手段が台頭してきたことにより、紙メディアはもっと自由になったような感じがします。
紙自体が持っている豊かな個性を発揮できる時期に来ているのでは?
印刷屋さんのグラフとか、いつも楽しいもの作ってますよね〜
印刷の技術の向上っいう側面もあるともいますが…
紙メディアは情報伝達という、一部最低限の任務を終えた感じ…
ってな事を、グラフィックデザイナーの原研哉さんが言ってました。
それと、193の写真集がどう関係するかはアレですが、適当によく写った写真を出力してページにするだけで思った以上の写真集が出来ます!
インクは詰め替えがおすすめ(笑)