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本を読む事が日常ではない僕が、珍しく読書しました。常にバッグの中に入れて、暇を見つけて本を読むっていいですね。普段から活字(小説の類い)にはあまり接してないせいか、読むスピードは激遅ですが楽しく読めたので良かったです。

「うれしい悲鳴をあげてくれ」いしわたり淳治
著者はロックバンド、元スーパーカーのメンバー。現在チャットモンチーなどのプロデュースをしている、いしわたり氏。スーパーカーもチャットモンチーも大好きなバンドです。全体的にちょっとブラックでアイロニカルな内容。多々共感できるポイントと、現代社会の問題点を彼らしく切っている文章、エッセイ・短編と言う点が楽しく読めた要素かな…

面白かった何編かをご紹介。
「さみしい夜は」最後でこう落とすのか!と初っぱなからやられました。
「共通の敵」そうなんでよね。歴史はこの繰り返し…。
「小鳥の歌声」確かにそう、全て崩壊したら人間が一番ひ弱な動物ですね。
「密室のコマーシャリズム」最良の広告手段。浅間山荘事件でカップ麺の存在が認知された。
「わからない儀式」まさにその通り。
「新時代小説」SFチック、この世界観すきです。
「ある研究成果」この発想はすばらしい。僕に新たな視点を与えてくれました。
↑読んでいない人には何のこっちゃ分からないですよね〜

エッセイが面白かったな〜、著者のアイデンティティがそのまま出ている感じがして…
コピーが良いですね。

「ギターポップを掻き鳴らすように文章を書き鳴らす男」